■木造住宅の特徴を知れば、より快適な生活が |
▼簡単には起こらない木の腐朽 【耐久性】 |
木は無機質ではないので腐る可能性はあります。木を腐らせる原因は腐朽菌という細菌です。しかし、この菌は適切な温度・酸素・水分・栄養の四つの条件がそろって、はじめて繁殖します。このうち一つでも不足すれば腐らないということです。人が住む上で、酸素と温度を取り除くことはできませんから、水分と栄養をいかに考え、特に水分の管理が重要です。
適切に乾燥した木材を使い、設計段階で湿度の多い床下や壁内の通気をよくすることと、風呂場・台所などのジメジメしやすい場所の換気をこまめにすることです。
つまり水分さえ管理できれば木は腐ることはなく、シロアリなどの被害も受けることはありません。 |
▼木は燃える素材。しかし、火災に強い! 【耐火性】 |
「木は燃えるから弱そう」。確かに木は燃えますが、木材は火災の時に火にさらされても表面が炭化し、木はもともと熱を伝えにくいこともあり、燃え進むスピードは1分間に数ミリ程度とされています。一般的な木造住宅の梁や柱は断面積が大きく、すぐに燃え尽きることはありません。
よく材と比較される鉄やアルミニウムは熱を伝えやすい性質で、そのためいざ、熱が伝わると軟化し、急速に強度が低下してしまいます。
構造体として大切なのは、火災が起きたときに避難する時間をつくり、消化時間をかせぐことで、木造住宅は鉄筋構造より、安全性があると評価されています。 |
▼木を嫌うダニ! 【防虫性】
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喘息やアレルギー性皮膚炎の原因はダニ。カーペット床などには多くのダニが棲息しています。ダニの害に悩んでいた家族が木の床に改装したところ、ダニが激減したことが明らかとなりました
木材の調湿効果と木の香りの成分である精油がダニを寄せ付けない効果がある木造住宅は、家族の健康にもやさしい! |
▼木の香りの薬効 【森林浴】
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木材は樹種によって個性的な香りを持っています。木が発散する香りには心が安らぐ精神的なものばかりではなく、化学物質による強力な殺菌・殺虫能力も有します。また、睡眠時のα波を増加して疲労回復やストレス緩和など、リフレッシュ効果を促進することがわかってきています。特に血圧をさげたり、脈拍を現象させる効果は、仕事で疲れてたお父さん方には不可欠ではないでしょうか。
木造住宅で木をふんだんに使用している家は、森林の中に身を置いて心身共にリフレッシュできる「森林浴」効果で、すがすがしい気持ちにさせてくれます。 |
▼目にやさしい木の感触 【親和性】 |
木が有害な紫外線を吸収することはあまり知られないようです。インテリアに反射した光がやさしく感じられたことはありませんか。これは木の表面の凹凸が光を分散させると同時に、紫外線も吸収しているからです。
木材は、鉄やコンクリートなどのように表面が硬くなく、滑らかです。この木の柔軟性が日常生活の歩行による疲労を抑制し、熱伝達・熱伝導率も金属と比較すると格段に小さいので、断熱性・熱絶縁性も大きく肌触りも非常に良いのが特徴です。
昔から森林の緑を見ることで目の疲れが治るとも言われ、建築用材になっても、同じ特性を木材は持っています。 |
▼木の薬用効能例 【薬用性】 |
ヒノキ:精神安定効果
ス ギ:防腐・殺菌(酒・醤油・味噌樽)
ケヤキ:循環器系の治療
ヒ バ:防虫・防蟻・防腐・水虫
ポプラ:痔治療・流感ウィルスの減菌効果
マ ツ:精神安定効果
カ シ:かぜ・ジフテリアの減菌
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